支台築造用ファイバーポスト
ファイバーコア ポスト

ステップ解説

「ファイバーコア ポスト」+ 「ビルドイット」によるメタルフリー修復をステップ毎に解説いたします。

ファイバークリア ポスト4X テーパータイプ」が保険適用

2016年2月1日より「ファイバークリア ポスト4X テーパータイプ」は保険適用されることとなりました
「ファイバークリア ポスト4X テーパータイプ」のページはこちらです。

※ファイバーコア ポスト（ストレートおよびテーパー）およびファイバークリア ポスト4X（ストレート）の各サイズは、従来通り保険適用対象外製品となります。

ペントロンのファイバーコア ポストは、耐水性と機械的特性に優れたＳグラスファイバーを採用

ペントロンのファイバーコア ポストには、機械的特性に優れたＳグラスファイバーが採用されています。グラスファイバー繊維にはSグラスファイバーとEグラスファイバーがありますが、Ｓグラスファイバーには水に溶解しやすい酸化ホウ素（B2O3）を含まないため、耐水性に優れた材料と言われています。

右のグラフは37℃の精製水へ30日間にわたりファイバーコア ポストを浸漬した後に曲げ強さを計測し、水中に浸漬することでファイバーコアポストの曲げ強度がどの程度低下するかを試験した結果です。他社製品Ａは、浸漬後の曲げ強さが平均657.48MPa(浸漬前平均885.08Mpa)と浸漬前に比べ25.7％低下したのに対し、ペントロンのファイバーコアポストは、平均775.83MPa/12.4％低下(浸漬前平均885.65Mpa)となり、曲げ強さの低下量が低かったと報告されました。

試験方法：3点曲げ試験／支点間距離 10mm, クロスヘッドスピード 1.0mm/min., n=10 得られた結果は二元配置分散分析後検定にて検討（p＜0.05)

駒田　亘, 三浦宏之ほか. 水中浸漬がグラスファイバーポストの強度に及ぼす影響. 歯科材料・器械 Vol.28No.5 Oct. 2009：371より引用

ペントロンの支台築造用ファイバーポスト「ファイバーコア・ポストシステム」は8種類

ペントロンのファイバーコア ポストは、ストレートタイプ8種類、テーパータイプの３種類の計８種類の充実したラインナップ。

支台築造用ファイバーポスト「ファイバーコア・ポストシステム」は歯へのストレスを軽減

ファイバーコアポストは高い特性を発揮するＳタイプのグラスファイバー（太さ約10µｍ）を束ね、その間に高強度のマトリックスレジンを含浸・重合させた、支台築造用ポストです。

マトリックスレジン内部に緻密に収束されたグラスファイバー繊維が確認できます。単方向に走行するグラスファイバーはファイバーコアポストに十分な破折強さと理想的な柔軟性を発揮させます。

優れた弾性と強度

弾性係数は、従来の金属製ポストに比べ象牙質に近似しており、歯のたわみに応じて屈曲しながら応力を分散するため、歯への負担を大幅に軽減します。

弾性係数比較

弾性係数は金属製ポストやジルコニアポストに比べ象牙質に近似しています。歯牙に応力が加わった場合、ファイバーコアポストは歯のたわみに応じて屈曲し応力開放を助けます。

データ提供：Dr. John M. Powers

破折荷重比較

ファイバーコアポストは、従来のポストシステムと同等の破折強度を有します。試験条件：寸法２ｍｍの帯環を与えた修復歯牙に90°の角度で付加をかけた場合

データ提供：Dr. Cornelis H. Pameijer

各種支台築造法による歯根内応力分布（ビーフジャーキー咀嚼時）

メタルコアや既製メタルポストを用いたレジン築造では、ビーフジャーキー咀嚼時にポストの表面に応力が集中するのに対し、ペントロンのファイバーコアポストでは天然歯と同様の挙動を示します。

岡田大蔵、三浦宏之、鈴木智香子、駒田 亘ほか,レジン築造の咀嚼時における応力分布に関する研究,日本補綴歯科学会 平成16年度東京支部より引用

高い曲げ強さとコンポジットレジンの接着強さ

実際の臨床を想定した支台築造体の破壊強度試験(注1)では、ペントロンのファイバーコア ポスト（ストレートタイプ1.375mm/655.3N)（注2）が試験体中高い強さを示しました。また、支台築造用レジンとの接着試験では、他社品Ａ、Ｂがペントロンのファイバーコアポストよりも低い値でポスト内部の凝集破壊により破断しているのに対し、ファイバーコアポストはポスト表面に破断面が存在し、高いレジン接着性とポスト内部におけるファイバー繊維とマトリックスレジンが強固に一体化していることが確認されました。

破壊強度試験

破壊強度試験：東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 接触機能保存学講座 三浦宏之.　臨床・ドットコム.歯根破折を軽減するファイバーポストの臨床：デンタルダイヤモンド2006 JUNNo.442より引用

デュアルキュア型コンポジットレジンとグラスファイバー系ポストの接着強さ

デュアルキュア型コンポジットレジンとグラスファイバー系ポストの接着強さ：東京医科歯科大学 齲蝕制御学分野 中島正俊,　田上順次ほか.　RegionalBond Strength of Fiber Posts to Root Canal Dentin.IADR(International Association for Dental Reserch) General Session and Exhibition 2006, Brisbaneより引用

レジンとの高い接着力に加え、破断面はポスト表面に生じ、本試験において内部での凝集破壊は認められなかった。

注1
試験方法：メラミン歯（上顎中切歯）に各ポストをビルドイットFRにて直接法を想定した支台築造をおこない、45°の方向より荷重を加え破壊強度を計測

注２
破壊強度試験では、ペントロンのファイバーコア ポスト ストレートタイプ1.375mmが高い値を示していますが、3試験体に統計学的な優位差は認められませんでした。

高い審美性を発揮

ファイバーコアポストは、支台築造用レジン「ビルドイットFR」との併用で、メタルフリーの支台築造体の製作が可能です。メタルコアに見られる金属色の透過もなく、オールセラミッククラウン、ハイブリッドレジンクラウンの色調に影響を与えにくく、より天然歯に迫るダイナミックな色調再現が可能になります。

メタルフリーコアにより歯肉部や歯冠部に、金属色の透過のない、美しく自然な色調再現が可能となります。

X線造影性

X線造影性を有していますので、築造窩洞内への挿入状態確認、予後の診断も行うことができます。ファイバーコアポスト 1.50mmのデジタルX線画像装置による画像。画像上部には0.5mmずつの厚さの異なるアルミニウム板を同時に撮影

テクニカルデータ

システムキット

• ファイバーコアポスト　1.00mm,1.25mm,1.50mm×各10本
• ポストドリル　1.00mm,1.25mm,1.50mm×各1本
• ピンセット×1本
• シリコーンストップ×30個

コンボキット

• ファイバーコアポスト　1.00mm,1.25mm,1.50mm×各10本

補充品 ストレートタイプ

補充品 テーパータイプ

認証番号 / 承認番号

ファイバーコア ポスト
管理医療機器 医療用品4 整形用品 歯科根管用ポスト成形品（38609000)
認証番号:222AGBZX00195000号

ファイバーコア ポスト ドリル
管理医療機器 機械器具4９ 医療用穿刺器、穿削器、穿孔器 歯科用電動式ドリル（43311000)
認証番号:22100BZX00199000号